アーティスト・Surian Soosayが語る「アートが秘める可能性」

Artist: Surian Soosay
Artist: Surian Soosay

 

こんにちは。エディターの嶋田薫子です。

皆さんは、フレームダブルオーに所属するアーティストのことをご存知でしょうか?

このサイトでは、定期的に所属アーティスト・Surian Soosay の近況活動などを発信してきていますが、彼のことを深く知る機会はあまりなかったと思います。

さて、本記事では、先日行った彼へのインタビューの様子をご紹介していきます。アート活動に関する様々な質問を彼に投げかけました。


 アート制作活動を始めた時期、きっかけについて教えてください。

アート作品を作り始めたのは、非常に幼い頃からです。しかし、当初はグラフィックアートの分野が、将来の私の方向性であるとは思っていませんでした。

大学を卒業後、スコットランドの首都・エジンバラにて、写真や映画について学び、ビデオゲーム会社のQAテスターとして働いていました。その生活の中で、私は毎日ひたすら何かを消費する生活に飽き飽きし、「何かを作りたい」と強く思うようになったのです。

「消費社会」の中で、消費を止めることは確かに不可能だけれども、「せめて自分の中から消費し、新たなものを生み出していきたい」とそう感じたのです。そして行き着いたのがやはり私の原点・アート制作でした。アート制作は、私の中に眠るイメージを消費し、作品として生産する行為です。これに気付いた時、自分がアートに関わり続ける意義を感じたのです。

 2005年、世界は「ソーシャルメディア」における大きな変革期を迎えました。その時、私はこの新しいエリアをとても楽しく感じて、生涯関わっていこうと決めたんです。それ以来、ソーシャルメディアデザインをずっと突き詰めています。

 私は自分の作品を、「ビジュアルミュージック」として観客に届けることを目標にしています。耳よりもむしろ、目を通して感情に触れる。それが私の目指すアートの形なのです。

 

 ■ それぞれの作品にはどのような思いを込めていますか?

 作品によって異なるので、答えるのは難しいです。

 しかし、創作活動をする時に共通して考えていることは、全体的にあれこれと考えるより、自分の感情に素直に正直に従って作ることです。私は直感で選択をし、それで見えてきた課題を解決しながら進むやり方が好きなので、あえて、とても早くアート作業をするようにしています。

ミスや失敗を恐れないでとにかくやって、もしダメなら次のを作る。この姿勢は大事にしてます。

 そして、「アート作品とイマジネーションを融合させる」ということも心がけています。たとえ明日世界が滅びて全ての思い出がなくなっても、想像をアート作品に変えることを止めなければ、希望が生まれるのではないかと思うのです。苦しい状況になっても、人を感動させたり、光を生む力がアートにはある。
 
 人生は時に、さまざまな困難が待ち受けます。しかし、少なくとも私は芸術を持っています。私から表現活動をとったら、人生の目的は無くなるでしょう。芸術を作り上げる道は孤独で、隔離されたものですが、それでも突き進むことに迷いや恐怖はないのです。
 ■  Soosayさんは、2014年、難民保護のためのNPO・Between Bordersにアートワークを提供し、サポーターになられていますが、作品を提供した理由について教えてください。
 まず、オファーが来る前から、ここ数年間難民のアートワークを制作してきました。全ての難民の顔にそれぞれの物語があると信じ、それを描きたいという強い思いを持ってきたからです。
 
 彼らの表情1つ1つを見るたびに、彼らが耐え抜いてきた苦悩を(ほんの一部ではありますが)感じることができます。私には、彼らに多額の寄付をすることも、彼らを苦しめる政府権力を倒すこともできません。ですが、アートの力で、彼らが訴えるメッセージを表現し、発信することはできる
 
 可能な範囲での支援がしたかったのです。私が描いた作品が、難民問題を可視化し、世界の多くの人の関心を生むものになったら嬉しいです。

Soosayが提供した作品

 ■ これまでのアート制作を踏まえ、ご自身が考える「アートの魅力」とは何だとお考えですか。

 観客が、想像力を働かせながら、自分なりに作品の世界観を深くイメージできることだと思います。
 確かに、音楽もそのようなことを可能にする芸術の1つでしょう。ですが音楽において、観客がアーティストの感情や世界観を読み取ることはとても簡単なのです。
 一方で、静止画のアート作品から、それを作り上げたアーティストの思いや表現したいメッセージを読み取るのは、そう簡単ではない。心を沈黙させ、深く見る必要があるのです。
 
 音楽のように、観客が乗れるような音波はないのですから。その難しさがアートの奥深さと魅力だと思います。

Soosayは、東日本大震災の際にも復興への祈りを込めたアート作品を制作しています。イマジネーションとアートとの融合を得意としながら、社会の現実とアートを繋ぐ表現者としての顔ももち合わせる彼の今後の作品に、私たちも注目していきたいです。
インパクトのある、Soosayの作品集はこちら!

アートブランディング

フレームダブルオーは広告ではなく、アートブランディングを通じて、長く愛されるブランドを共に育て、企業価値の向上に貢献します。
ブランディングやデザイン、異分野コラボレーションによるブランド価値の向上にご興味のある方はぜひ私たちにご連絡ください。