課題と背景

ルイ・ヴィトン、グッチ、バーバリー、ラルフ・ローレンをはじめ、カスタマイズサービスが近年、ラグジュアリーブランドのトレンドとなっています。今年フェンディが発表したカスタマイズサービスでは、高級ファッションECサイトのファーフェッチ(Farfetch)との提携により、レザーや留め具の色を自由に組み合わせられます。デジタルプラットフォームや製造技術の進歩によって、オンデマンド生産を実現し、余剰在庫を抱えたり、素材を無駄にする必要なく、よりサステナブルな方法によりカスタマイズした商品を提供できるそうです。

事業アイデアへの発展

フェンディはかつて毛皮工房として、顧客1人ひとりの注文に合わせて製品を作っていました。カスタマイズサービスは、昔ながらのクラフトマンシップを現代的なシステムや製造技術によって蘇らせる試みとして注目されています。注文から届くまでに12週間もの日数がかかりますが、”自分のためにカスタマイズされた1点物”という贅沢感が顧客から好評です。

デロイト・トーマツの調査によると、消費者の3分の1はカスタマイズに関心を持っており、そのうちの71%は余分に料金を払うことも厭わないと言います。これまで消費者がECサイトを選ぶ理由といえば、「価格の安さ」と「配送の速さ」の2点が長らく主流でしたが、従来とは異なる付加価値を求めるユーザーが増えていることが時代変化の傾向として伺えます。これからのECサイトには、いつでも手に入る利便性ではなく、顧客の多様な嗜好に応えられるクラフトマンシップサービスこそが”最上級”のサービスとして求められているのかもしれません。

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フェンディの新戦略はカスタマイズ、ECサイトとコラボで始動

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mayumi hara

FRAME00 の代表です。

社内起業としてEC事業立ち上げ、2011年SNSマーケティング会社創業、100社以上の新ブランド・ECサイト立ち上げとマーケティングを経て、FRAME00 では主に戦略と企画を担当。業界を問わない自由なアイデア創出が得意です☕️